海を見渡す工房で、のんびり、ゆっくり作品作り。子ども達にもモノ作りの楽しさを広めたい

目の前に見えるのは瀬戸内海に浮かぶ佐木島。赤いドアがかわいい安田さんの工房兼ギャラリーは、海や島を見渡す素敵な場所にあります。

20代にアメリカで陶芸を学び地元・三原に戻る。

その後、工房を開いたのち結婚、出産。スワヒリ語で「のんびり、ゆっくり」という意味を持つPolePpleという陶工房で陶芸活動をしています。

 

陶芸との出会いはアメリカ。技術とろくろを携えて三原へ帰る

音楽を学ぶために21歳で渡米した安田さん。

ハリウッドで勉強する中で、音楽的にも言語的にも壁を感じて悩んでいた頃、遊びに行ったアメリカ人の友人の家で、素敵な陶器の作品が安田さんの目にとまりました。

友人が作ったというクラフト感のあるバターケースのようなその作品に「これだ!」と衝撃を受け、陶芸の勉強にシフトチェンジ。

陶芸を勉強しながらアメリカ人陶芸家の助手として働き始めました。

日本に帰ってきたのが2009年、29歳のとき。

陶器の産地に修行に行くつもりで益子焼の市に出向いたものの、「修行に出るより自分で作ったほうがいいよ」と助言され、三原に帰ってきました。

作陶活動は、約1年間居酒屋でアルバイトをしながら同時に続けていたが、その後は少しずつ作陶活動のみを行なうようになった。

 

2017年8月、ご主人の実家のある須波の海辺に工房・ギャラリーを新設し育児をしながら創作活動を行なっています。

 

自分の陶芸スタイルを支えてくれたのは、地元三原の人たち

「アメリカに旅立ったときは『誰の力も借りずに自分で切り開くんだ』って意気込んでいましたが、三原に帰って感じたのは人のつながりの大切さ。

アルバイト先で知り合った人に私の作品を広めてもらったり、お店で個展を開かせてもらったりしました」と安田さん。

地元にはこうして多くの人の支えがあることを実感でき、「ありがたかった」と話します。安田さんの作る作品はどこか民俗調で、幾何学的な模様が特徴。

これは洋風にも和風にも使ってもらえることや、アメリカの影響を受けながら日本の民芸や文様のデザインの良さを表現したいという、安田さんならではの作風です。

 

 

交流の場として発展して欲しい海辺のギャラリー

「ここ須波は夫の地元。彼も海のそばで生まれ育ったし、3歳の長女も自然いっぱいの中で育ってほしい」と安田さん。

陶芸教室では子どもを対象にしたコースもあり、「自分が使うものを自分で作り、それを大切に使っていくことを多くの子ども達に教えたい」と安田さんは話します。

そして陶芸というと敷居の高さを取り払い、〝土を使ってモノを作る〟という気軽さを感じで欲しいのだとか。

カフェのような外観も「PolePole」という名も、そうしたコンセプトから生まれました。

現在工房のある場所はもともと造船所だったところで、今後、周囲の空いている敷地にも人の集まる設備ができる予定があるとか。

「須波のこの場所が三原の内外の人の交流の場になればいいし、私もそのお役に立つことができれば嬉しいですね」。

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安田あすか(やすだ あすか)さん 
団体名 陶工房 PolePole
住所 三原市須波西
電話番号 0848-51-7864
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