高坂町に人を集め、町を活性化するために。「もみじの郷」の歩みは止まらない

地方の地域と同様に、高坂町も高齢化や過疎化の悩みを抱えています。

そんな高坂町に、地域の行事や企画を通じて町の魅力を発信する、「もみじの郷」というグループを結成した人たちがいます。

農業体験やウォーキング大会など、さまざまな取組みをしているそのグループの代表、先小山さんにお話を伺いました。

 

高坂町を元気にしたい! 思いが形となった「もみじの郷」

もみじの郷のメンバーが集まるコミュニティーホームに、明るく活発な声が響きます。

「4月の連休には高坂自然休養村でボタン・ふじ祭りがあるけぇ、その準備で忙しいんよ」との声の主は、もみじの郷の中心人物、先小山譲さんです。

お元気ですね、と声をかけると「もう68歳じゃけぇ、元気でもないわ!」と屈託ない笑みを浮かべます。

生まれも育ちも高坂町だという先小山さんは造園会社の代表取締役でもあります。

「大学は県外に出とったんですが、高坂が好きじゃけぇ、帰って来て家を継ぐのに迷いはなかったです」。

今も現役で働いていらっしゃる先小山さんの全身からは活力があふれます。

「この町も、高齢化が著しいんです。この故郷にたくさんの人を呼び込んで、何とか元気にしたいんですよ」。

その思いから生まれたのが、もみじの郷なのです。

「自分たちにできることが何かあるはず。そう思った同志が集まっとります」。

 

さまざまなイベントで高坂町を盛り上げる

もみじの郷の起ち上げは7年前、最初は11人による小さな取組みでした。

「始めにやった活動は、佛通寺川沿いの雑草や雑木の伐採じゃったね」と先小山さんは振り返ります。

「あの辺りは紅葉の名所ですし、新緑の時期にも自然の景観を楽しむことができるんですよ。観光で訪れた方に安全に景色を楽しんで、気持ちよく帰ってもらおうということで始めたんですわ」。

また観光客で賑わう紅葉の時期に、焼きイモを販売することもありました。

「そのためにイモを栽培して、どうせならその収穫を農業体験のイベントにして、人を呼ぼうということでやっとります」。

農業体験は活動の柱の1つとなり、今ではレンコン掘りや桜の植樹祭なども行われ、多くの家族連れが参加する企画になっています。

「皆さん泥まみれになって歓声をあげて、喜んでくれとりますよ。収穫の後のイモごはんやレンコンカレーでの昼食会じゃ、子どもたちも大人がビックリするくらい食べて笑顔になって。それを見ると私らも嬉しくなります」。

 

一歩ずつの活動が高坂町の未来へとつながる

現在、先小山さんたちが力を入れているのは、ノルディックウォーキングの大会です。

それは両手にスキーのストックのようなポールを握って歩く、今注目のエクササイズ。

新緑の時期に佛通寺の周辺を歩いて健康になってもらい、同時に高坂町の良さを知ってもらおうという企画です。

「佛通寺での小学生による紅葉の植樹活動も続けておるんです。それを通じて佛通寺や地元のことを好きになってもらいたい。自分がそうだったように、進学とかで外に出たとしても、また大好きな町へ戻ろうと思ってもらえたら、と期待しとるんです」。

どうやって人を集め、高坂町を盛り上げて行こうかと考える先小山さんたち。

「地域支援員や地域おこし協力隊員の皆さんにも協力してもらって、移住者を増やして過疎化に歯止めをかけるような方策を考えて行こうと思っとります」。

幸い、その活動に興味を持ち、参加してくれる若い人たちも出てきているといいます。

「ちょっとずつ、ちょっとずつですよ」。高坂の未来を見据えた先小山さんたちの取組みは、まだ始まったばかりなのです。

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先小山譲(さきこやま ゆずる)さん 
団体名 もみじの郷
住所 三原市高坂町真良
電話番号 0848-66-3682
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